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諸費用全体の目安

住宅ローンの借入額や年数によっても変動しますが、ローンを組んだ場合の諸費用は、「中古不動産の購入費用×6～10％程度」が目安だといわれています。例えば、物件価格4,000万円の中古不動産を購入する場合、「4,000万円×6～10％」で240万～400万円程度が諸費用の相場です。

各諸費用の目安

ここからは、諸費用の項目と相場についてご紹介します。

・印紙税

売買契約書や金銭消費貸借契約書（ローン契約書）の作成時には、以下の印紙税が発生します。

	売買契約書	金銭消費貸借契約書
1,000万円超5,000万円以下	1万円	2万円
5,000万円超1億以下	3万円	6万円
1億～5億円以下	6万円	10万円

・不動産取得税

不動産取得時に1度だけ課せられる税金です。以下が基本の目安ですが、条件を満たすことでさらに軽減されることもあります。

費用の目安
固定資産税評価額×4％（2024年3月31日までは3％）

・固定資産税（都市計画税）

所有している土地や建物にかかる税金です。毎年1月1日時点での所有状況を確認し、以下の費用が課せられます。

	費用の目安
固定資産税	固定資産税評価額×1.4％（標準税率）
都市計画税	固定資産税評価額×0.3％（上限）

・所有権移転登記費用

所有権移転の登記にかかる費用です。不動産を取得した場合、法務局で「登記」の手続きをしなくてはいけません。費用の目安は以下のとおりです。

費用の目安
固定資産税評価額×0.4～2％

・司法書士への報酬

登記手続きは、司法書士に依頼することが少なくありません。報酬の目安は以下のとおりです。

費用の目安
5万～10万円程度

・仲介手数料

購入者が不動産会社に支払う手数料です。不動産会社が仲介する物件を購入した場合には、仲介手数料が発生します。

費用の目安
売買価格×3％＋6万円＋消費税

・融資事務手数料

住宅ローンを契約する際に、金融機関に支払う手数料のことです。

費用の目安
3万～5万円程度または借入額の数％程度

・ローン保証料

これは、住宅ローンを支払えなくなった際に、代わりに返済してくれる保証会社に対して支払う手数料です。金融機関によっては発生しないこともあり、住宅ローンの中でもフラット35の場合は発生しません。

費用の目安
借入額の2％程度

・物件調査手数料

住宅ローン申請時、物件の調査を行う場合に手数料がかかります。

物件種別	費用の目安
一戸建て	5万～8万円程度
マンション	3万～6万円程度

・団体信用生命保険料

住宅ローンを組む際には、団体信用生命保険への加入が求められることがほとんどです。費用は特約などの内容により金利に上乗せされることがあり、費用の目安は以下のとおりです。

費用の目安
通常金利＋0.2～0.3％程度

・火災（地震）保険料

住宅ローンを組む場合、火災保険・地震保険の加入も必要なケースがあります。

保険の種類	費用の目安
火災保険料	15万～40万円程度（10年の一括契約と想定）
地震保険料	5万～25万円程度（5年の一括契約と想定）

上記でご紹介した費用はあくまでも目安であり、実際にかかる費用については保険会社などへお問い合わせください。